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管理栄養士 対談 「米と美~健康と美容につながる好循環~」

美と健康を支える米の力イベント開催報告栄養学

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✖ごはんは太る? ○きれいになる!

日本人の主食である「米」。しかし、お米の消費量は減少傾向が続き、近年では「米は太る」という誤ったイメージもあります。今回、食と栄養のスペシャリストであり、米の魅力を発信する管理栄養士が対談。「米と美」をテーマに、米本来の実力や新しい可能性を語り合いました。

伊達友美さん(左)と柏原ゆきよさん(右)

伊達 友美 さん    NPO法人 女性ウェルネス食推進機構 理事長 管理栄養士

柏原 ゆきよ さん  一般社団法人 日本健康食育協会 代表理事 管理栄養士

 

数値を求めることで生まれる誤解

柏原ゆきよさん 柏原ゆきよさん

伊達:私も柏原さんも管理栄養士として、お米の魅力や素晴らしさを伝える活動していますが、そもそも柏原さんはなぜ“米推し”に?

柏原:ある企業の栄養指導に携わったことがきっかけでした。社員さんの血液検査のデータを踏まえながら食生活をチェックすると、ごはんをよく食べている人の方が、生活習慣病などの改善度が大きかったことを目の当たりにしたんです。

伊達:ウエストサイズや血糖値の数値が上がると、ごはんの量を減らすのがセオリーでしたから、そうではない現実を目の当たりにしたわけですね。

柏原:そうなんです!数値を下げようとすると、多くの人が「お米を食べない」を選択します。一時的に数値は下がりますが、その後、必ずリバウンドします。それは健康の改善とはいえません。

伊達:それにも関わらず、多くの人は未だに「ごはん=糖質」、さらに飛躍して「ごはん=砂糖」と誤解していますね。

柏原:お米はエネルギーになる糖質だけでなく、ビタミンやミネラル、たんぱく質も含んだマルチ食材です。それなのに「糖質」だけが切り取られ、一般に伝わってしまったように思います。

伊達:糖尿病患者さんの食事療法の現場では、しっかりごはんを食べさせるところも多くあります。お米には、血糖値の乱高下を防ぐ役割があるからです。

柏原:そうですよね。もちろん、ごはんを食べた直後は血糖値の数値は上がります。しかし、それはその1食分だけの数値だけを切り取ったに過ぎません。食事は1食だけで終わるのではなく、1日、1週間、1年、そして一生食べ続けるもの。そのため、継続的に観察する必要があります。

伊達:食品が血糖値を上昇させる速度を数値化したGI値も同様ですね。一時的な数値にしか注目しないために、血糖値を安定させるお米の価値が見過ごされています。また、ダイエットや美容においても、多くの人が“体重”だけを重視するため、「ごはんは食べない」という風潮が生まれたのだと思います。

健康的な美しさを支える最強の食材

伊達友美さん 伊達友美さん

柏原:「ただやせる」と、「美しくやせる」は別次元ですからね。

伊達:本当にそう!私自身、小学生の頃からダイエットとリバウンドを繰り返し、摂食障害になったこともあります。1日の摂取カロリーを極限まで落としても、体重は減らないどころか、髪は抜ける、肌はカサカサになる、顔はむくむなど理想とはかけ離れた状態になってしまいました。

柏原:体に負担をかけてしまったんですね。

伊達:体だけでなく、気分もどん底まで落ち込みました。そんな時に口にしたのが、ほかほかのごはん。食べた瞬間に、心も満たされていくような感覚を味わいました。気力も湧き上がり、肌ツヤも良くなりました。それからは“食べたいものを食べ、足りない栄養を補うことが美につながる!”と考えが改まり、そのまま管理栄養士の道へ進みました。

柏原:日本人は何千年もの間、お米主体の食生活を続けてきたため、消化機能や代謝機能、排出機能などお米に合った体質を受け継いでいます。だからこそ、お米を主軸にした食事は、健康や美容につながりやすいのだと思います。

伊達:コスパやタイパという言葉ありますが、食に関していえば「カロパ(カロリーパフォーマンス)」。摂取するなら、良いカロリーを摂取した方がいいわけです。言い換えれば、“腹持ちが良い”食材がベストということになります。

柏原:それが、お米ですね。カロリー以外の微量要素もまんべんなく摂れますし、調理もしやすく、おいしく継続的に食べ続けることもできます。健康面や美容面など、さまざまな視点から見ても、お米は最強の食材です。

伊達:お米は、心にも影響を与えます。私自身も体験しましたが、食べないことで気分が落ち込んだり、やる気がでなかったり。または肩がこったり、疲れが取れなかったり、肌荒れや不眠などの不定愁訴に悩む人も、ごはんを食べないことで悪循環が生まれている可能性は高いといえます。

柏原:お米を食べている人は、とっても肌ツヤが良いですからね。また、ダイエットをする女性の中には、夕食のごはんを抜く人が多いです。そうすると、眠れなくなってしまうことがあります。

伊達:極端な糖質制限は、満腹感が得られず、眠りが浅くなりますからね。ごはんをしっかり食べれば入眠しやすくなり、睡眠の質が改善すれば美容にも良いわけです。

柏原:あらゆる不調は、お米を食べれば解決するかもしれませんね。ごはんを中心とした献立は、栄養バランスも整いやすいですから。

伊達:イライラしている人もお米を食べれば、笑顔になります(笑)。お米を食べる人が増えれば、きっと世界は平和になりますね。

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