女子栄養大学出版部について

女子栄養大学出版部について

女子栄養大学出版部は、学校法人香川栄養学園の事業部のひとつです。学校法人香川栄養学園は、「食により人間の健康の維持・改善を図る」を建学の精神とし、「全ては、健康を求めるあらゆる人のために」を基本に食と健康をテーマにした教育および研究に力を注いでいます。

出版部では、この精神に基づき、月刊誌『栄養と料理』や『食品成分表』をはじめとする多様な書籍の刊行に加えイベント等の開催などを行なっております。

雑誌『栄養と料理』

昭和10年、香川栄養学園の前身である「家庭食養研究会」の講義録などを学園長の香川綾が中心となってまとめ、『栄養と料理』として発行したことに始まります。当時は、脚気が国民的病気として蔓延していました。香川綾は、『栄養と料理』によって人々の食事を改善し、若さを保ち、いつまでも社会の一員として活動していただきたいと願っておりました。ちなみに『栄養と料理』の名付け親は、ビタミンB1の欠乏が脚気の原因であることを、世界で初めて臨床的に証明した島薗順次郎教授(東京大学・故人)です。以来、約80年変わることなく、最新栄養学の成果を生かした食事づくりをテーマに号を重ねています。創刊号から平成5年までに発刊されたものは「栄養と料理」デジタルアーカイブスでご覧になれます。

「栄養と料理」デジタルアーカイブス

書籍

書籍は、昭和15年ごろに発刊された香川昇三著『食品分析表』に始まります。以来、毎年多数のタイトルが出版されております。特に、毎年発刊される『食品成分表』や『新毎日の食事のカロリーガイド』『エネルギー早わかり』等のデータ書籍は大変高い評価を得ています。また、食事療法・予防医学・健康情報・お料理の本も分かりやすく、信頼をいただいております。近年は、管理栄養士国家試験関連書も、管理栄養士合格数全国第1位の実績を誇る本学ならではのものと多くの支持を得ています。

マーケティングサービス

女子栄養大学出版部には、女子栄養大学の一部門であるがゆえの大きな財産があります。栄養学の研究・教育にいそしむ教授陣、最新の教育・研究設備、全国で活躍する卒業生たち。加えて、80年以上にわたる出版活動により培われたさまざまなコンテンツやノウハウがあり、ロイヤリティの高い多くの読者も存在します。

女子栄養大学出版部では、雑誌・書籍類の発行に加えて、協賛企業・団体との連携によるセミナー等の企画・運営およびイベントや健康に役立つ製品の開発など、出版部だけでなく女子栄養大学の学問・研究の成果をわかりやすい形にしてお届けするための活動も行なっております。


月刊『栄養と料理』編集長からのご挨拶

家族みんなが笑顔になる、食と健康の情報をお届けします

撮影/三村健二 撮影/三村健二

皆様、はじめまして。
創刊82周年を迎えた2017年の7月号より編集長を務めさせていただくことになりました。

長野県の自然豊かな場所で育ち、使い古しの台所道具を使って庭の植物や土で「ままごと」に勤しんだ幼少期。食べ物やおもしろい道具がある台所は、昔から大好きな場所でした。

「食は生命なり」といわれるように、食べることには命あるものがかかわり、その成り立ちには社会や環境がかかわっています。自分が食べることだけでなく、だれかに食べさせることを考えるにあたっては、じつに多くの研究対象があることを女子栄養大学での学生時代に知りました。

おいしいものを食べると、思わず笑みがこぼれます。笑顔になると、なんだか元気が出てきて、優しい気持ちになれるんですよね……。おいしいものを作れる人がもっと増えたら、そのまわりの人にも優しさが伝わって、多くの人の毎日が、より輝きを増すのではないでしょうか。

『栄養と料理』では、おいしいものを作るための技術のほか、病気を予防するための健康情報も提供しています。これらを通じて、読者の皆様が大切な方々とともに、末永く楽しい時間を過ごせるようなお手伝いができたら幸いです。どうぞこれからも、よろしくお願い申し上げます。

 

『栄養と料理』編集長
浜岡さおり