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「もっと、ごはんを食べてもらいたい」 米需要を創造する、おいしいアイデア

美と健康を支える米の力イベント開催報告栄養学

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昨年12月上旬、戸板女子短期大学において農林水産省補助事業「令和7年度 米需要創造推進事業 検討会」を実施しました。同大学の客員教授であり、NPO法人女性ウェルネス食推進機構の理事長の伊達友美先生が司会を務め、若者たちの米事情に迫り、米需要の拡大に向けて話し合いました。

ごはんはどのくらい食べている?

検討会に参加した学生は、戸板女子短期大学の食物栄養科と国際コミュニケーション学科の1年生5名です。食物栄養科の客員教授である伊達先生は、「みんなはしっかり朝ごはんを食べている?」と学生たちに質問しました。「実家暮らしのため、朝はお茶わん一杯分のごはんを必ず食べます。昼も夜も、3食ごはんの日が多いです」、「私は毎朝、お茶わん2杯ぐらい。朝から中華丼を食べることもあります(笑)」と話す学生がいる一方で、「私は一人暮らしで、朝は冷凍していたごはんを温めておにぎりにして食べます。でも、夜は炊く時間がないので、パスタやうどんなどの麺類になることが多いです」「私も体型が気になるので、夜にごはんは食べないです」「友達の中には、ごはんを全く食べない子もいます」などの声がありました。

“ごはんを食べない”を選択するのは、“ごはん=カロリーや糖質が多い”とのイメージに起因しています。そこで、伊達先生はこのイメージが生まれた背景を探りました。学生たちは「SNSの影響が強いと思います。“炭水化物は抜いた方がいい”というダイエット情報はよく見ます」、「私の場合はカリフラワーライス(カリフラワーを細かく切った食品)の存在を知ったときです。ダイエット用のごはんの代替品があることを知り、ごはんは太るのかも…というイメージをもつようになった気がします」と話しました。

これからの声に対して伊達先生は「健康づくりを目的とした『食事バランスガイド』では、主食としてのごはんの量は中盛りで4杯程度を目安にしています。つまり、朝・昼・晩に1杯ずつ食べてもまだ足りないんです。この事実を知ると、“ごはんはもっと食べてもいいかも”と思う若い女性は増えるかもしれませんね」と語りました。

知ってる?玄米・雑穀米・機能性米

近年、健康志向の高まりから、玄米や雑穀米、または品種改良などによって食物繊維や栄養成分を多分に含んだ機能性米が注目されています。一方で、特徴的な色味やパサパサ食感が気になる人もいます。これら機能性米について印象を学生たち聞くと「私は断然、白米派です」「家では玄米を混ぜています」「うちはもち麦!」「私はおかずによってお米を選びたい派です。たとえば、納豆なら玄米、カレーなら白米です」などの意見が飛び交いました。伊達先生は「卵かけごはん用のお米、中華丼専用のお米など、メニュー別にお米を提案する方法もあるかもね」と米需要の拡大に向けたヒントを得たようです。

検討会には国際コミュニケーション学科の学生も参加していたこともあり、インバウンド向けの施策についても考える場面がありました。焦点になったのが、和食の概念です。特に海外では“和食=寿司や天ぷら”のイメージが強くあります。伊達先生は「2013年にユネスコ無形文化遺産に和食が登録されましたが、これは旬の食材を活かした一汁三菜など日常的な食文化、つまり家庭の和食が評価されて認定されました。海外に向けて、ごはんとおかずで構成される日本の家庭食の魅力を強く発信することも大切だと思っています」と語りました。

ごはんをもっと食べてもらうためには?

将来的な米需要の拡大に向け、改めて米の実力や魅力についても話し合いました。学生の一人が「私はスポーツをしているので、ごはんを食べると力が湧くことを実感します。体力がつきます」と語ると賛同の声が続きました。「ごはんは腹持ちがいいのは確かです。朝にパンを食べても昼までもたずに間食してしまうことが多い。そのため、朝におにぎり1個食べた方がコスパはいいと思います」、「菓子パンだと授業中に集中力が切れてしまうことも多いですね」。または「ごはんを食べないと、ニキビができやすくなります」との声もありました。伊達先生は「ごはんを食べると気力が湧き上がります。便秘に悩んでいる女性は、パン食からごはん食に切り替えるだけでお通じが良くなることも多いです。腸内環境は肌や脳にも影響するため、ごはん食にすると肌もきれいになり、頭も冴えますよ」と学生に伝えました。

米の魅力を実感した学生からは、米需要の拡大に向けたメニューのアイデアも出ました。「納豆に卵、オクラやメカブなどネバネバ系を入れるとごはんがすすみます」「キンパ(韓国風海苔巻き)は栄養バランスも良いと思います」「私はごはんの上に目玉焼きをのせて食べるのがおすすめです。そこにケチャップをかけてもおいしいです」「ごはんを注文して、いろいろなおかずが回転寿司のように流れてくるお店があったら流行るかも(笑)」。

最後に伊達先生は「ごはんはコスパがいい、ごはんを食べるとキレイになる。ごはんの新しい食べ方の提案やごはんの魅力をみんなで発信していきましょう」と呼びかけると「はい!」と元気な声が響き渡りました。米の未来は輝き続けます。

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