日本冷凍食品協会は1月に、相愛大学人間発達学部管理栄養学科(大阪市)の学生に向けた講習会を開催しました。テーマは「冷凍食品の基礎知識」。栄養士の卵たちが、冷凍食品の利便性や安全性を理解する、有意義な時間となりました。
撮影/白井孝明 編集協力/木山京子
冷凍食品にまつわるクイズを交えた講習会で、1年生と3年生計80名が参加。
手間を省いて時短もできる、 抜群のタイムパフォーマンスも 魅力です
日本冷凍食品協会 広報部長三浦佳子さん
外食や市販総菜、給食など食のシーンで幅広く活用されている冷凍食品。私たちは日々知らず知らずのうちに、冷凍食品を口にしています。
三浦さんによると、冷凍食品とは、左に示した4つの条件を満たす食品であるとのこと。「とれたて・作りたての品質のまま急速凍結するので、保存料を使用する必要がなく、しかも、おいしさも栄養もキープすることができます」と、冷凍食品のメリットについて解説しました。
また、品質管理には食品温度マイナス18℃以下のコールドチェーンが重要であるとし、「冷凍食品は温度変化を起こさせないことで、おいしさを保持できます。
冷凍庫の開閉も素早くしてくださいね」と、家庭での注意点もアドバイスしました。
SDGsにも貢献⁉ 冷凍食品業界の取組
この日の講習会の中で、学生たちの注目を集めていたことの一つが冷凍食品の“おいしさを保つ解凍方法”。自然解凍などの緩慢解凍と、電子レンジなどを使う急速解凍があり、解凍方法を間違えると食味が落ちるので、パッケージ指示に従って解凍することが重要です。
また三浦さんによると、冷凍食品の製造時に出た食品残渣を飼料化および肥料化し、これを原材料の生産に活用している企業もあるとのこと。冷凍食品は、むだ出さずに資源を循環させていることがSDGsにも貢献すると知り、学生たちは興味津々でした。
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冷凍食品の4つの条件
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①前処理(下ごしらえ)している
食中毒のリスクを減らすのはもちろん、「時短」「生ごみ削減」などのメリットもあります。
②急速凍結している
最大氷結晶生成温度帯(-5~-1℃)をほぼ30分で通過。細胞や組織の破壊を防いで、おいしさと栄養をキープします。
③適切に包装されている
食品の特徴に合わせた、衛生的な包装が施されています。また包装には、「調理方法」「賞味期限」などの、利用者に必要な情報が記載されています。
④品温を常に-18℃以下に保っている
製造工場から売り場まで、食品温度-18℃以下のコールドチェーン(低温物流)を徹底することで、品質を維持します。
\学生たちが体験!/
冷凍食品 de 簡単クッキング
講演終了後、学生たちが冷凍食品の簡単アレンジを体験しました。
右から「から揚げと野菜の煮びたし」「里芋とくるみのカリとろサラダ」「今川焼きのミニケーキ」
から揚げと野菜の煮びたし
材料と作り方/2人分
冷凍揚げなす200gと冷凍いんげん70gは解凍し、めんつゆ(3倍濃縮)大さじ21/2と水大さじ6と合わせて5分ほどおく。冷凍から揚げ8個は解凍して半分に切り、なすなどとあえて器に盛る。冷凍おろし大根適量を解凍して料理の上にのせ、いり白ごま適量をふって青じそのせん切り適量をあしらう。
里芋とくるみのカリとろサラダ
材料と作り方/2人分
冷凍里芋140gをなべに入れてかぶるくらいの水を加えてゆで、湯をきってボールに入れて熱いうちにマッシュする。冷凍枝豆の実20gを解凍して里芋のボールに加え、さらに刻んだくるみ16g、1㎝角に切った薄切りハム1枚分、マヨネーズ大さじ2、塩適量を加えて混ぜる。
今川焼のミニケーキ
材料と作り方/1人分
冷凍今川焼き(カスタードクリーム味)1個を解凍し、ホイップクリームと冷凍フルーツを適宜あしらう。
調理指導/相愛大学 人間発達学部管理栄養学科教授杉山文さん
冷凍食品は手軽に野菜が補えて便利です!
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