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 腸から骨まで整えるカリフォルニアプルーンの栄養価・機能性を知る “プ活栄養セミナー”開催レポート

カリフォルニアプルーン協会イベント開催報告栄養学

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腸から骨まで整えるカリフォルニアプルーンの栄養価・機能性を知る

“プ活栄養セミナー”開催レポート。

管理栄養士、栄養士の方々を中心に、カリフォルニアプルーンの栄養価や効能を普及する上で、日本栄養士会に所属者されている方が多く参加した、女子栄養大学出版部主催のセミナーを、2023年5月26日(金)に女子栄養大学駒込キャンパスで開催。管理栄養士や栄養士、食に携わる方々が一堂に会し、盛況なセミナーとなりました。その様子をレポートします。

文教大学健康栄養学部
 管理栄養学科 笠岡誠一教授
文教大学健康栄養学部
管理栄養学科 笠岡誠一教授

たんぱく質や銅をはじめ、多くの栄養素をもつプルーンが骨・腸の健康をサポート

サクラメント渓谷やサンホアキン渓谷において、14郡の果樹園を擁する世界最大のプルーン生産地カリフォルニア。そこで生産されたものが、カリフォルニアプルーンとして広く流通しています。

今回開催されたセミナーは、最前線で活躍されている栄養学の専門家お二人が登壇。まずは、文教大学健康栄養学部 管理栄養学科の笠岡誠一教授に、「カリフォルニアプルーンで骨・腸の健康をサポート」についてお話いただきました。

プルーンを摂取して健康サポートを行うことを“プ活”と呼んでいます。笠岡先生はカリフォルニアプルーンの栄養効果について、“プ活で腸活” “プ活で骨活” “プ活で美活” “プ活で若活”と、4つに分けてお話されました。

「“プ活で腸活”は、大腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えることです。そのためには食物繊維が有効ですが、現代の食の傾向として摂取不足が指摘されています。プルーンには食物繊維が多く含まれていますから、1日5粒ほど食べれば、その不足分が補えます」。また、プルーンには不溶性と水溶性2つの食物繊維が1:1でバランスよく含まれているので、腸内環境に好影響を与えるということも解説されました。

“プ活で骨活”は、プルーンにはカルシウムが5.7mg、マグネシウムが4.0mg(いずれも10gあたり)含まれていて、そのうえ骨や歯の形成に必要な成分の銅も含有し、ミネラルが豊富な食材とのこと。

「“プ活で美活”は、プルーンに含まれるたんぱく質が大きな働きをするため、ヘモグロビンの構成要素であるたんぱく質が結合性貧血を防いでくれます。さらに、銅は赤血球の形成を助け、補酵素として重要な働きをします。貧血が抑えられれば血色もよくなり、若々しく見えますよね。プルーンに含まれるビタミンB6は皮膚や粘膜の健康維持を助けるので、これも美活のひとつです」。

“プ活で若活”は、老化とは体が酸化していくことで、それを防ぐには抗酸化機能を持つ栄養素を摂取することが望ましいです。プルーンに多く含まれるポリフェノールは、たくさんのフェノール基をもっていて酸化を防ぐこと、また水溶性のポリフェノールと脂溶性のビタミンAを含んでいるので、体を若く保てる効果があるとお話になりました。

「多くの効果が期待できるプルーンは、新たな習慣として積極的に摂取したい食材です」と笠岡先生は締めくくられました。

戸板女子短期大学食物栄養科 
管理栄養士 伊達友美先生
戸板女子短期大学食物栄養科 
管理栄養士 伊達友美先生

お二人目は、戸板女子短期大学 食物栄養科講師で管理栄養士 伊達友美先生の講演です。「美的プルーンの活用法~ドリンク・デザート・調味料でウエルネス食に~」を、お話いただきました。

伊達先生は、「プルーンには栄養素がたくさん含まれていて、食べることでキレイになり、アンチエイジングにも役立ち、水分や油分と一緒に摂ることで、さらに良い働きをしてくれます」と説明。プルーンはドライフルーツで水分が少なく食物繊維は多いので、水分と一緒に摂ったほうが満腹感を感じられたり、便のかさを増やしたりしてくれるとのこと。また、油分を一緒に摂ることでプルーンに含まれる脂溶性ビタミンA・E・Kの吸収率が上がるとお話されました。

プルーンの持つ栄養素の効能で最近注目されているのが、LDLコレステロールの酸化をブロックすることで、プルーンを酸化した油と一緒に摂ると酸化を防いでくれることも説明されました。さらに、「女性ホルモンの不調は油をコントロールすることで良くなる場合が多く、最近の文献でプルーンは女性ホルモンの効率をアップするとあり、フェムケアにも有効です。プルーンの栄養摂取度を上げるにはオメガ3脂肪酸を一緒に摂取することで、加熱しても酸化しないカメリナオイルや、オメガ3脂肪酸が含まれるクルミがよいですね。大豆イソフラボンと一緒に摂れば腸内でエクオールに変わるので、女性ホルモンの補助に好ましいです」と語られていました。

食べるタイミングは小腹が空いたときで、プルーンは低GIで食物繊維も含んでいるので血糖値も上がりにくく、熱中症が心配な季節にはミネラル補給にもよいとのことです。

「プルーンはドリンクやスイーツ、料理にプラスして使うこともおすすめ。夏バテにも有効なのが、“プルーン甘酒スプラウトスムージー”で、甘酒にプルーンとオメガ3脂肪酸のオイル、ブロッコリースプラウトを入れてスムージーにすれば、スルフォラファンの抗酸化力とアントシアニン、クロロゲン酸を含んだ強力なエナジードリンクになります。ほかにも市販の中濃ソースに加えて揚げ物にかけたり、ドレッシングに混ぜて食べたりもおすすめです」というアドバイスをいただきました。

 

「プルーンは普段の家庭料理から集団給食、施設の食事などにもうまく活用できます。あと少し栄養分が足りないという時にはプルーンを加えることで調整できるので、今後は栄養摂取の必須アイテムとしてプルーンを活用してください」と、まとめられました。

その後の質疑応答では、積極的に参加者から質問が出て、関心の高さをうかがい知ることができました。

 

 

 

食品のGI値と上昇の関係 食品のGI値と上昇の関係

プルーンなど、自然な状態で未加工のまま食べる食品のことをホールフードと言います。加工食品に比べGI値が低いため、食後血糖値の急上昇を起こしにくいとされています。

あるアメリカの研究で、メタボリックシンドロームや糖尿病前症のある肥満者のグルコース(ブドウ糖)応答性と、インスリン応答性に対するホールフード(プルーン)と精製食品(低脂肪マフィン)の影響を調べました。すると、プルーン摂食後のインスリン濃度と血中グルコースのピーク値は、低脂肪マフィン摂食後に比べて低いことが示されました。#注釈

参考文献:炭水化物が豊富なスナックは、体重過多な成人の血漿グルコース、インスリンおよびグレリン反応に影響を及ぼします。http://www.fasebj.org/content/28/1_Supplement/1039.5

 

参加者の方々に、女子栄養大学内レストラン「松柏軒(しょうはくけん)」特製のカリフォルニアプルーン弁当が提供されました。お弁当は「プルーン入りドライカレー」「人参のラペ・プルーン入り」「プルーンと味噌のディップ添えスティック野菜」のメニュー構成で、プルーンのお土産も配られました。セミナー参加者からは、プルーン尽くしの内容に感嘆の声が上がっていました。

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