書籍

地域にもっと可能性がある! フリーランスで活躍したい管理栄養士の本

地域にもっと可能性がある! フリーランスで活躍したい管理栄養士の本

■中田恵津子・安達美佐・岩崎祐子/著
■978-4-7895-5005-5
■四六判 188mm×130mm 192ページ
■定価:1,650円(本体1,500円+税)
■発行年月:2022年12月

商品説明

モヤモヤを抱えている管理栄養士の皆さんにおすすめ!

専門性の磨き方から仕事とめぐり合うためのテクニックまで

3人の管理栄養士が管理栄養士のために書いた本

 

 

 

〝管理栄養士らしい″仕事をしたい、という思いを抱きながら迷いや不安で、なかなかはじめの一歩を踏み出せない……。そんな悩める管理栄養士に向けて、病院経験もある開業管理栄養士、会社を設立し地域で活動する管理栄養士、大学教員の管理栄養士の3人が、モヤモヤをひもとき、管理栄養士としての価値をどう生み出すか、どんなスキルを磨くとよいかを丁寧に伝えている。地域のフリーランス管理栄養士として未来に踏み出す、その一歩を照らす一冊。

著者座談会記事はこちら

 

 

目次

~本書から~

「はじめの一歩」を目指して

はじめまして! この本を手にとっていただき、ありがとうございます。

この本を手にとってくださったみなさんは「もっと管理栄養士らしい仕事をしたい!」と奮起し、新たな一歩を踏み出そうとされているところではないでしょうか。フリーランスの管理栄養士としてどんなふうに仕事ができるのか、といったことを調べていらっしゃるところかもしれません。

そんなみなさんのお力になれるようにと、私たちはこの本を作りました。この本は、管理栄養士の資格を持っている人がその専門性を活かして有意義に仕事をしていくための、特に組織に属さずにフリーランスとして地域の中で管理栄養士として活躍していくための、さまざまなアドバイスや事例をまとめたものです。

私たちは管理栄養士として働きながら、各自の得意分野を活かして管理栄養士の支援プログラムを企画・主催しています。

管理栄養士として働いている方々はみなさんまじめで、コツコツ自分のお仕事に取り組まれています。ただそのまじめさゆえに、「管理栄養士という資格を活かせているだろうか?」「これからのキャリアをどう築いていけばいいのだろうか?」といった未来に対する戸惑いを、心の中に閉じ込めたままにしている方が少なくないように思います。新しい仕事に挑戦しようとしても、管理栄養士が就ける仕事の領域が広いこともあり、どこに一歩を踏み出せばよいのかわからないという声もあります。

そんな不安や戸惑いの中にいる管理栄養士のみなさんに、管理栄養士はじつは高い可能性を秘めている職業であることに気づいていただき、そして新しいキャリアや未来の夢に向かって「はじめの一歩」を踏み出してほしい。私たちは管理栄養士の仲間としてそんなふうに願い、支援プログラムを考えました。

この本は、その活動の中から生まれたものです。

私たち著者3人は、仕事も考え方も性格も違います。でも、地域に住む人々の食や健康に関わる仕事が大好きです。

中田恵津子は、公務員管理栄養士として保健所や福祉施設、病院等での仕事を経験してきました。栄養管理部門の責任者として人事採用も経験し、管理栄養士の強みと弱みを深く理解していると自負しています。今はフリーランスの管理栄養士であり、人や仕事のマネジメントを具体化するスキルに長けています。この本では、管理栄養士のモヤモヤを、言葉に表現し「見える化」「具体化」する役割をおもに担います。

安達美佐は、管理栄養士の支援プログラムを主催している会社の代表です。アメリカの管理栄養士の活動に触発されて、地域で輝くフリーランス管理栄養士の仲間を増やそうと仕事に励んでいます。エビデンスを大切にしながら、地域住民にマッチさせたアプローチは、地域のクリニックからも信頼を得ています。この本では、実際の活動経験を基に、管理栄養士が持っていたいスキルや考え方をわかりやすく書いていきます。

岩崎祐子は、公務員として高齢過疎エリアの保健所で活動したことをきっかけに、地域の中での健康づくりのしくみを探求。経営系の大学院を経て、今は大学で教鞭をとりながら、直接地域での活動や人材育成に従事。客観的なデータを用いて地域分析を行なう一方、データにはなかなか表れない、人々の日々の生活や人として生きていくことに必要な価値観を大事にした健康のしくみづくりを追求してきました。この本では、経営学的な考察や客観的なデータを提供する役割を担います。

こうして、「私たち3人だからこそ伝えられることがあるのではないか」と考え、支援プログラムの活動を通じて経験してきたことをまとめました。

第1章は管理栄養士が抱えている不安や戸惑いが何なのかをひもとき、第2章では管理栄養士の専門性を改めて確認していきます。そして、その専門性を活かすためには何が必要か、どう働きかけたらよいかということを第3章と第4章にまとめました。実践的な方法や考え方をお届けします。第5章はインタビュー集。迷いの中から一歩踏み出し、未来へ向けて歩き出している管理栄養士の声を紹介します。

この中で、必要だと思う項目、自分の中でレベルアップしたい部分を読んでいただき、一歩踏み出すきっかけが見つかればとてもうれしいです。

またこの本では、地域で活動する管理栄養士の仕事を中心にお話ししていきますが、地域という領域にとらわれず、たとえば病院や給食の現場などさまざまな分野で一歩踏み出そうとする管理栄養士のみなさんにとっても、きっと役に立つはずです。

管理栄養士が活躍できる場はまだまだあります。あなたが前に進みたいと思ったとき、何も見えない手探りの暗闇にその一歩を踏み出すのではなく、私たち3人やすでに未来へ歩き始めている多くの管理栄養士の仲間で、その足元を照らしたいと思っています。

中田恵津子・安達美佐・岩崎祐子

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