乾しいたけ
■小川武廣/著
■978-4-7895-5451-0
■A5判 上製 148mm×210mm 208ページ
■定価:2,200円(本体2,000円+税)
■発行年月:2012年7月
商品説明
鎌倉期、道元の著した『典座教訓』の中に、中国の老典座(食事担当の僧)が、日本から到着した道元の船に乾しいたけを買い求めにきたことが記されている。それほど日本産は品質がよく、昔の中国で珍重された高級食材だった。
ところが最近はどうだろう、安価な中国産が大量に輸入されている…。
わが国の歴史の中で乾しいたけはどのように扱われてきたのか?栽培から流通・食文化まで広範囲に網羅したユニークな食文化史。
目次
第1章 黎明期・希少価値の高い馳走
- 乾しいたけの歴史―9~13世紀
- 室町~江戸時代の乾しいたけ食文化・流通―15~19世紀中頃
第2章 隆盛期・そして待ち受ける試練
- 乾しいたけ産業の夜明け―明治~太平洋戦争末期頃(1868~1944年)
- 乾しいたけ産業の勃興―昭和20~40年代中頃
- 輝ける黄金時代―昭和46~60(1971~1985)年頃
- 厳しい冬の時代―昭和61年~平成18(1986~2006)年頃
- ふたたび転記が訪れる―平成19(2007年)~
第3章 復活への課題と未来につなぐ灯
- 明日への道
- 生産・流通の課題
- 千年も続く輸出の灯を消してはならない
- 乾しいたけ―千年の歴史をひもとく 年表
- 乾しいたけ関連資料
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