がん悪液質に立ち向かう食事 やせを防いで治療効果を高める

■森直治、竹内知子、原なおり、土田実佳、清水加奈子/著
■978-4-7895-1440-8
■B5判変型 182mm×235mm 112ページ
■定価:1,980円(本体1,800円+税)
■発行年月:2025年3月
商品説明
悪液質(あくえきしつ)とは、がんに伴う全身の炎症のために栄養状態が悪くなること。食欲不振と体重減少を招いて生命予後が左右されてしまう状態で、古代ローマの書物や聖書にもその記載があるそうです。
しかし飢餓と異なり、栄養状態をよくするだけでは悪液質は改善されませんでしたが、2008年に国際的な定義が発表され、悪液質が起こるメカニズムが少しずつ明らかになってきて、対策法も出てきました。
体重減少は悪液質の赤信号ですが、気づかないまま悪化してしまうこともあります。悪液質に立ち向かうには、栄養状態の改善が可能な早い段階からのとり組みがとても重要になります。それががんの治療効果を高めることにつながります。
監修者の森 直治先生は、外科医として20年以上勤務する中で「がん患者さんの栄養状態をよくしないと、手術しても治らない」と感じ、栄養ケアや緩和ケアにとり組むようになりました。本書は、がん悪液質に関する基礎知識と対策を、一般のかたにもわかりやすく解説した初の書籍です。おいしくて作りやすいレシピ71品も収載。「どのような食事をとればよいのか」と悩む患者さんや家族の疑問に少しでもおこたえし、日常の食生活の指針となるよう、さまざまな情報を盛り込みました。
本書のポイント
1)「がん悪液質とはなにか」をわかりやすく解説した初の書籍。複雑なメカニズムと対策法がよくわかります。
2)「患者さんの栄養状態をよくして治療効果を高めたい」と、外科医から転身した監修者による医療解説。さらに、患者さんに人気の病院の食事を、管理栄養士が家庭用にアレンジしてご紹介。栄養充実でおいしいことはもちろん、作る手間や費用面も考慮されています。
3)がんと診断されたその日からのとり組みがわかります。悪液質の診断がなされないまま栄養状態が悪化し、身体機能やQOLが低下することを防ぎます。
本書の構成
〇第1章 悪液質を知る
がんの治療効果をも左右する悪液質。早期の対応で進行を遅らせることがたいせつです。 悪液質とはなにか、進行を遅らせるにはどうしたらよいかを解説します。
〇第2章 治療をサポートする食事
悪液質を防ぐために、また、がんの治療効果を高めるために基本になるのは毎日の食事。 なにをどれだけ食べたらいいかを、1日の献立例でご紹介します。 食欲がないとき、体調が悪いときの食事もあわせてアドバイスします。
〇第3章 食欲が出てくる料理
うま味が多い肉、健康によい魚、調理しやすい卵、低脂肪高たんぱく質の大豆製品、体の調子をととのえる野菜など、いろいろな食材をおいしく食べるレシピ集。食べやすい汁物、スープ、ごはんやめん、パン、おやつなどのレシピも満載です。
充実した医療解説
おいしく、栄養充実のレシピが満載
食べやすい魚料理
箸が進むめん
貴重なたんぱく質源の肉料理
デザイナーお気に入りの料理は裏表紙に
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