書籍

佐々木敏のデータ栄養学のすすめ

佐々木敏のデータ栄養学のすすめ

■佐々木敏/著
■978-4-7895-5449-7
■A5判 148mm×210mm 368ページ
■定価:2,860円(本体2,600円+税)
■発行年月:2018年2月

商品説明

氾濫し混乱する「食と健康」の情報を整理する

野菜「1日350g」の根拠はどこにあるのか?
夏バテに豚しゃぶサラダのナゾ
低糖質ダイエットの魅力と問題点…

栄養疫学のスペシャリストが、「科学的根拠に基づく栄養学」で「食と健康」の真実にせまります。

大好評の「佐々木敏の栄養データはこう読む! 」の第2弾!

目次

第1章 健康的な食事?
その舞台裏に真実を探る

プロローグ:「モンゴル」赤い食べ物と白い食べ物
1 野菜-「1日に350g」の根拠はどこにあるのか?
2 卵-血中コレステロールにとっては要注意食品か?
3 減塩‐研究結果の不一致をどう読むか?
4 全粒穀物‐なぜよさが広まらないのか?
5 機能と効果の違い‐イヌリンで血糖値は下がるか?
まとめ:「健康的な食事」ってなんだろう

第2章 ビタミン
不安と誤解の根拠を探る

プロローグ:メキシコ・マラウイ・アメリカ南部 とうもろこしの光と影
1 ビタミンA-夜盲症とヒマラヤの白い目玉焼き
2 ビタミンD‐魚と紫外線の微妙な関係
3 壊血病とビタミンC‐権威主義と思い込みの科学史
4 災害とビタミンB1‐東日本大震災で脚気の再来はありえたか?
5 豚肉とビタミンB1‐夏バテに豚しゃぶサラダのナゾ
まとめ:ビタミンー歴史と民族と自然に学ぶ

第3章 無機物(ミネラル)
過剰反応と無関心の構造

プロローグ:「バングラデシュ」赤い井戸とヒ素汚染
1 カドミウムとヒ素-日本のお米は危ないか?
2 カルシウム‐「充分に」とはどれくらいか?
3 鉄‐貧血の原因は食事か体質か?
4 電化製品と減塩‐胃がんの減少に最も貢献した職業はなにか?
5 社会と減塩‐イギリスはなぜ成功したのか?
まとめ:無機質ー危ない?足りない?気にしない?

第4章 炭水化物・糖
伝統と流行と科学のはざまで

プロローグ:「ペルー」インカの本当の黄金
1 低糖質ダイエット-糖尿病の予防と管理に有効か?
2 地球レベルで考える食事法‐低糖質ダイエットの魅力と問題点
3 食べる順序‐「野菜先食べ」と糖尿病
4 グリセミック・インデックス‐糖尿病の予防と管理に有効か?
5 果物‐糖尿病の予防と管理には控えるべきなのか?
6 セカンドミール効果‐朝食抜きは糖尿病のリスクか?
7 太っていない人こそ要注意‐お酒で糖尿病は予防できるか?
まとめ:炭水化物・糖ー庶民の糧か?健康の敵か?

第5章 データ栄養学の時代
「事実」は「思う」よりも重い

プロローグ:「ギリシャ」地中海食はなぜ世界の健康食になれたのか?
1 「思う」より「事実」-減塩パンはおいしくないか?そして、売れないか?
2 統計データの活用倫理‐野菜摂取量の推移で考える
3 メタ・アナリシス‐緑茶カテキンでどれくらいやせるか?
4 栄養価計算‐食べ物と栄養素の複雑な関係
5 平均への回帰‐再検査で異常なしと出るのはなぜか?
6 確度と強度‐赤身肉に発がん性あり ならば避けるべきか?
まとめ:データ栄養学の時代ー養学から栄養疫学へ

本書を深く理解するための疫学・統計学用語集
おわりに

キーワードコラム
○日本食品標準成分表
○国民健康・栄養調査
○日本人の食事摂取基準
○測定誤差
○確証バイアス

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